2005年07月28日

ミツとの出会い★その8★JOYありがとう★

奇跡の日から一夜明けた2000年07月31日。今日また食べず飲まず…。口にしたら吐くと分かっているのだね…。お腹がどんなに空いていることか。そう思うだけで胸が張り裂けそうだよ、JOY。筋肉がもういかれてしまっている。立ちあがろうとするけどスッテンと転んでしまう。毎日容態が悪化してゆく。ウイルスがこんなスピードでJOYを蝕んでいくなんて…。回りで安楽死をさせた方がいいとの声が高くなる。何人かが自分がkikiの立場なら安楽死をさせる、こんなJOYを見ておれない、と言う。私も悲しいよ、こういうJOYを見るのは。でも安楽死の道は私には選択できない。私の心も悲しみに押し潰されそうでかなり危ない状態。

翌日2000年08月01日。8月を迎えた。久々に暑い日となった。朝トイレに連れて行くとまたちゃんとおしっこをした。声は出ないのだけどかすかに声が聞こえる。何を言おうとしているのだろう。部屋とキッチンに直射日光が入るので、廊下のコンクリートの部分へ連れて行った。ひんやりとして気持ちよさそうだ。とにかくJOYから離れてはいけない気がして、私も紅茶や雑誌を廊下に運んでJOYのそばで過ごす。夕方またトイレに連れて行くとおしっこをした。今日は筋肉が完全にいかれている。立ち上がることも不可能。時々苦しそうに息をする…。
その日の夜10時頃、悲しみの発作が私を襲う。JOYの前で涙が止まらない。とても一人きりではJOYとの別れを乗り越えられないよ、と言う。JOYには申し訳なかったけどJOYの体に私の涙がぼとぼとと落ちる…どうしようにももう止められなかった…。私のどこかでお別れが近いことを感じていた。泣きながらJOYに愛していること、感謝していること、JOYと出会えた喜び、一緒に過ごした楽しい日々を絶対忘れないこと、いっぱいいっぱい話かけた。
うちの人が仕事から帰宅したのが真夜中すぎ。今日のJOYの様子を話していると、JOYの呼吸が乱れ出した。そして何かを察知したかのように必死で動こうとする。でも筋肉が思い通りに動かず骨折しそうな体勢になるので、動くたびに楽な体勢に整えてあげる。それでもJOYはどこかへ行こうと暴れる。どこか遠くへ行きたがる…私たちもJOYの急変にパニックになる。とにかくこんなに動いては体も痛いだろうし、JOYをベッドの上に再び乗せる。まだJOYはまるで身を隠そうとするかのように必死に動こうとする。呼吸するのがとても苦しそう…。息がとてもとても荒い…。

そのとき私たちは時が来たと無言に悟る…。

JOYは体を引き摺って、マットレスと壁の間に頭を突っ込むと安心したように、しばらくして息を引き取った…。うちの人が帰宅してしばらくしてのことだった。彼が帰宅するまで待っててくれたのかなぁとも思えた。実際私一人でJOYの旅立ちを看取れたか、と問われれば素直に返事はできないから…。

すさまじい最期だったけど、最期の最期まで本当にがんばったJOY。JOYの体をシーツでくるみながら彼の愛に感謝した。その体はまだ温かく、JOYがなんだかホッとしているように感じられた。JOY、よくがんばったね。ゆっくり休むんだよ。

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2000/08/02 01:00AM JOY永眠。
それは病気宣告から9日後のことだった。

JOY、愛をありがとう
君に会えて本当によかった




ニックネーム kiki at 06:38| Comment(8) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月27日

ミツとの出会い★その7★JOYがくれたミラクル★

2000/07/30。この日を私は奇跡の日と呼んでいます。

まず、朝、全くひとりで動けなかったJOYが自ら牛乳を80mlほど飲むではありませんか。宣告以来、水分はスポイトで与えていたのにです。彼が自分の力で、自分の舌で牛乳を飲む姿を見てどんなに嬉しかったか!しかし食べ物は全く…の状態に変わりはありません。
奇跡はこれだけではありませんでした。床に寝転んだまま「ニャー」と声なき声を出して鳴くのです。その声を聞いて目の前は薔薇色に染まりました。数日前から声も出なかったのに!しかも自ら全力を絞って立ち上がり私の後をついてくるではないですか!ゆっくりと、でもしっかりと。
その夜またミラクルが起きました。なんとJOYがベッドによじ登ったのです!何日ぶりのことだろう…。私はJOYを見つめながら感動が全身を駆け巡るのを感じました。夢を見ているような気持ちでJOYの隣で寝始めてしばらくすると、そろりそろりと懸命にまた自分の力でキッチンまで戻っていく気配を感じました。(この時期、一番涼しいのでJOYのベッドはキッチンの床に設置してありました)彼は私を喜ばせるためにしんどい体にムチを打って動いてくれたのではないかとしか思えなかったです。
「僕はこうしてkikiのそばにいるから安心して寝て」とでも言っているかのように…JOYの優しさに感謝せずにはおれなかったです。そんなJOYの姿を見たこの夜、私はある意味覚悟ができたかもしれません。

そして今思えば、この日から本当のカウントダウンが始まったのでした。

トイレにさえ自ら行けなくなっていたJOYがこの日私に3つの奇跡を見せてくれた。そしてその奇跡、JOYの愛がいっぱいの行為はずっとずっと私の心を暖め続けている黒ハート

ニックネーム kiki at 06:14| Comment(8) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月26日

ミツとの出会い★その6★JOYの闘病生活★

宣告から一夜明けた2000年07月25日。呼吸困難。ごはんはほんの少しだけ食べてくれました。お腹に水がたまっているのか膨れています。

この病気は猫の死亡原因として重大なウイルス感染症ですが、私はJOYが感染するまで全く知りませんでした。日本では何匹も猫を飼っていましたが、この病気のことは一度も耳にしたことがありませんでした。猫白血病ウイルスはFeLVとも言います。人間や犬には感染しません。
名前に白血病とあるので即白血病を思い浮かべますが、このウイルスは必ずしも白血病を引き起こすというより、免疫力が低下することにより、多種の病気の原因になるという方がより正確かと思います。

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2000/07/26 目に膜がはってきています。声がほとんど出ない状態に。薬がきついのだろう…。気持ち悪そうにしている…。私も元気のないJOYを見ていて生活にハリがなくなっていきました。JOYに触れながら何もしてやれないことがとても辛かった…。今までのJOYとの楽しい日はもう戻らないの?私はずっとずっとJOYのそばでJOYに話しかけていました。

2000/07/27 歩行に問題が出てきました。動いてないから筋肉が弱ってきているからです…。ほとんど物を口にしていないから衰弱が激しいのです。はじめておしっこをキッチンの床でしてしまう…。トイレに歩いて行くことさえ困難。少し吐く…。

2000/07/28 ほとんど歩けない。少し動かすと激しい息切れを起こす。今日もトレイ失敗。朝少し口にしたが、夜は全く食べず。痩せて骨が見えて痛々しい。さらに筋力の衰えも進む。薬は続けているが一向に効果が見えない。それでも痛み止めとしては功を奏しているであろうと自分に言い聞かせる。

2000/07/29 朝起きてトイレに連れて行くとそこでちゃんとおしっこをする。しかし今日もまた食べず飲まず。そんなことじゃ死んでしまうよ、と私もいろいろ食べさせようとしたが、そのたび吐き出すのであきらめる。私の鬱もかなり重くなってきている。

これらは当時つけていた記録を元に書きました。それを読み、また書くことで、あの日々が私のこころに戻ってきて、これを打っている今も涙でスクリーンがよく見えません。でもこうして再びあの日々を生きることで私はJOYの頑張りを抱き締めることができる。あの頃、涙が体からなくなってしまうんじゃないかと思うほど泣いていた私を勇気つけてくれたのはJOYの方だった。あの頃、毎日毎日が怖かった。いつJOYとお別れしなければならなくなるのかと思うと怖かった…

今、泣いている私のところへミツがやって来ました…
JOYもミツも本当に優しい子達です。

2000/07/30以降のJOYのことはまた明日書きます。
JOYの思い出をSHAREしてくださっている皆様、ありがとうございます。

ニックネーム kiki at 05:28| Comment(3) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月25日

ミツとの出会い★その5★JOYの検査結果★

この日記を書いている現在、フランスはまだ7月24日です。JOYの病名は今からちょうど5年前の今日、宣告されたのでした。あの日のことを鮮明に覚えている私にとって、5年という年月が長いのか短いのかは分かりません。ただ、私はJOYとともに5年前宣告を受けたという事実がリアルに蘇ってきます。

血液検査の結果、医者が猫白血病ウイルス感染症(FeLV)の感染を宣告しました。私も実際にテスト結果がポジティブと出ているのをこの目で確かめました。JOYの場合、幼年であるということ、おそらく母子感染であるということから、望みはない、と言われました。獣医に罪はないけれど、当日即安楽死させる道がある、という話を出されて、正直驚きましたし、それ以前に医者が話していることが現実なのだと思うと涙が止まりませんでした。私が受けたショックはあまりに大きすぎました。

とりあえず抗生物質など処方箋をもらい、薬を購入して帰宅。それはただ死期を遅らす為だけのものだと医者は言いました。家までの車の中で涙が止まりません。JOYを抱きしめながら獣医に言われたことをなかなかきちんと理解できないままの私がいました。可愛いJOYを見て、自分の無力さに押し潰されそうだった…あの車内の光景も5年経った今でも細かく覚えています。あの時カーラジオから流れていた曲も。今でもあの曲を聴くとJOYを抱いているあの光景が脳裏に浮かびます…
自分もこれまでいわゆる波乱万丈の人生ではあったけど、それはそれで自分の力で道を拓いて生きてきた感がありました。しかしこのときはじめて人生には自分の力ではどうしようもないことがあるのだと思い知らされた気がしました。どうしてもどうにもならない。どうしようともJOYを助けてあげられない…目の前は闇でした。

それでも気をしっかり持って、その日からFeLVに関する情報収集をスタートさせたのです。その日からのJOYの様子、JOYらしく、愛を伝えてくれたJOYの生を明日からまた伝えてゆきたいと思います。

ニックネーム kiki at 03:29| Comment(4) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月22日

ミツとの出会い★その4★JOYの再診★ 

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2000/07/24。再び獣医のところへJOYを連れて行きました。
検温で42℃。発熱しています…JOY元気ありません…
医者はJOYがまた具合が悪くなったことを知り、顔を曇らせました。

「先回も疑ってはいたのだが…もしかしたら最悪のケースかもしれない」

私はこの医者は何を言ってるんだろうと思いながらも、
その言葉の重みに押し潰されかけていました。
一体何が起きるの?何を言ってるの?そんな気持ちでした。
「すぐ分かりますから」と、医者は採血の準備を始めました。
JOYの後ろ足の毛を少しむしってそこから採血…
JOYが痛がったので私も辛かったです…
だけどJOYは頑張って採血してもらいました。

「数分で結果が出ますから」

結果が出るまでのこの数分間、診察室に会話はなく、
ただなんだかどよんとした空気の中で、
私はいついつまでもそこに放置されているような気持ちになりました…

ニックネーム kiki at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月21日

ミツとの出会い★その3★JOYがおかしい★ 

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2000/07/18のことです。数日前からJOYに元気がありませんでした。大好きな鳥のぬいぐるみも投げても取りに行こうともしません。そしてその日は私が郵便局郵便局から帰宅すると部屋にJOYの吐いたものが散らばっていました。部屋のあちこちにそれらがあったので、数回にわたって吐いたと思われます。吐いたのはすべて食べ物でした。夏風邪でも引いたのかしら?でも風邪のような症状はないし…「JOYどないしたん?」と訊くのだけど、JOYは吐いた後は普通の状態でした。その夜も次の日の朝もごはんを普通に食べ、私も気にはなりつつも安心した気持ちでいました。

ところが朝ごはんの後、またたくさん吐き出しました。即、獣医病院のところへ連れて行ったら、脱水症状が起きているということで数本大きな注射がなされました。あと消化の薬などを処方してもらって帰宅家。するとその日の夕方からはみるみる元気になって、食べても吐くことがなくなりましたわーい(嬉しい顔)

いやぁ〜よかったぁと胸を撫で下ろしたのも束の間、7月23日朝からまたJOYの様子がおかしいと思い始めました。獣医の所へ行く前と同じように元気がないのです。処方された薬を与えているにも関わらずのことだったので、私の心配がまたでてきたのでした…

ニックネーム kiki at 05:38| Comment(2) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

ミツとの出会い★その2★JOYとの暮らし★ 

JOYは黄色い鳥さんのおもちゃが大好きでした。
鳥さんにはゴムがついてて、それを高い所につけておくと
ジャンプしていついつまで〜も夢中になって遊んでいたっけ。
ついにはゴムを噛み切り、私のところへ持ってきて「投げて」と言うんです。
それを投げると走って取りに行きダッシュ(走り出すさま)またそれをくわえて持ってくるのです。
「あなたは犬犬ですかぁ?」普通、猫って持って戻ってきます???

で、そんなこんなでゆくゆく鳥さんはこのような姿になりましたたらーっ(汗)
JOYはこうして4〜5羽の鳥さんをこんな姿にしました…
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あとね、JOYは上向きでごろごろしながら目を閉じて眠ってるのか
と思いきや、「JOYちゃん、寝てんの?」って訊くと、必ずexclamation
「ニャ〜」って返事をしてくるんです。「なんや寝てへんのかいな!」
という会話を何度交わしたことでしょうあせあせ(飛び散る汗)

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そんなJOYとの日々がずっと続くと思っていた…
あんなことになるまでは…

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つづく



ニックネーム kiki at 01:26| Comment(4) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月19日

ミツとの出会い★その1★JOYとの出会い★ 

今日からしばらくはミツとの出会いについて語ってゆこうと思います。

出会いは2000年12月8日。ミツはその年の9月14日生まれだから生後約3か月のときに出会っています。その出会いは、ミツの前に私と暮らしていた猫JOYのこと抜きには語れません。ですので前半はJOYの話となります。ひとりでも多くの方に、強く美しく生きたJOYの話を一緒にSHAREしていただけたらなとの思いを込めて、書き始めようと思いました。

『猫をもらってください』
ある日、フランスで発行されている日本語新聞にそんな広告を見つけました目猫と一緒に暮らそうと思っていた矢先だったので早速電話。まだ誰からも連絡がないということでその猫ちゃんを譲っていただくことになりました。それがJOYでするんるん
広告主の方はアパルトマンの中庭で捨てられてるJOYを自分の部屋に連れてきたのだけど、もともと飼っていた猫と相性が合わず、広告で飼い主さんを探していたのだと言っていました。そう、JOYはしばらく捨て猫として野良猫生活を送っていたのです。大きさからいって大体生後6ヶ月過ぎという感じでした。美しいトラ猫でハンサムさんハートたち(複数ハート)だけどどこか人間を警戒している様子もありました。それでもJOYと私の間の溝なんてすぐに取り払われ、すぐに仲良し黒ハートになりました。JOYちゃんこんにちはかわいいこれからよろしくねムードこれからのJOYとの生活に私の胸は膨らみましたぴかぴか(新しい)

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JOYです。自分の影に首をかしげちゃってます。

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来て間もない頃のJOY猫

JOYについては明日以降まだまだつづきます

ニックネーム kiki at 05:14| Comment(4) | TrackBack(0) | FeLV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする